一台のサーバでふたつのサイト(このサイトともうひとつのサイト)のWordPressの運用を行っていた。今般、リバースプロキシを導入し動作確認ができたので、一つのサイトを別サーバに移行する。
移行方法
移行元でWebコンテンツとデータベースおよび設定をバックアップ。移行先でリストア。
FQDNの向き先はすべてリバースプロキシへ。
移行後のサイトヘルス状況
移行直後にサイトヘルスをみると、4件の致命的なエラーを含め10件のエラーが発生していた。
なお致命的なエラーは下記のとおり。
- REST API でエラーが発生しました
- WordPress.orgに接続できませんでした
- バックグラウンド処理が規定通りに動作していません
- サイトでループバックリクエストが完了できませんでした
システムのログを見ると、SELinuxがらみのエラーが多量にでていて、実行するとよさそげなコマンドが出力されているので実行してみる。
setsebool -P httpd_graceful_shutdown 1
setsebool -P nis_enabled 1
setsebool -P httpd_can_network_connect 1
setsebool -P httpd_can_network_relay 1
setsebool -P httpd_unified 1
これだけで、致命的なエラーは解消された。
その他のエラーに関しては、別記事にしている内容とほぼ同じ。
matomoプラグイン
matomo公式からちょっと高機能なWP-matomoへ変更した。
matomo連携での不具合
今回の移行でWordPressが動作しているサーバはリバースプロキシを経由してアクセスされることになる。このままだと、すべてのアクセスがリバプロからのアクセスとしてmatomoに記録される。これに対処するためにProxy Real IPというプラグインをインストールした。 これで接続元のアドレスが記録されるようになった。
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